題名(C)確かに恋だった
□さよならまであと3秒
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私は私の作品に自信を持ち、誇りを持って仕事をしてきました。
でもあなたは常にトップランクで、心のどこかで意識せずにはいられなかった。
「私はあなたを尊敬しています。他誌へいっても、この気持ちはずっと変わりませんから。」
「はい、僕も一緒に成長させてもらったこと忘れません。ずっと見てますね。」
「…あの、新妻先生。」
「はい?」
「最後に、握手してもいいですか。」
「はい。」
新妻先生は勢い良く右手を差し出してきた。私の手より一回り大きいその手を握る。
「お元気で。」
暖かい、この温もりを、忘れるのは嫌だと思った。
この気持ちも。
さよならまであと3秒
END
2009年に作成した文章です。蒼樹さんが岩瀬さんみたい。