ごちゃまぜ

秘密の関係
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「…なんだよ?」


手を止められたのが気に入らなかったのかムスッとした顔でレイヴンを見るユーリ。


「なんだじゃないでしょ?何しようとしてるのよ、まったく」


はぁ、とため息を吐くレイヴンを見てユーリはそっと体を離した。


「ユーリ?」


そんなユーリの行動を不思議に思い声をかける。


「悪かったな」


「えぇっ!?」


「何そんなに驚いてんだよ?」


「だってあのユーリが素直に謝ってくるから…」


「あのな、俺だってちゃんと謝るっての」


ため息混じりに言うユーリをレイヴンはぼんやり見つめる。



「もしかして…」


「ちょっ…!!」


ぼんやりとユーリを見つめていたレイヴンの隙を狙い、ユーリは背後から抱きつく。


「あいつらいる前で鳴かされたかったか?」


「な…な…」


クイッと顎でエステル達の方を指すユーリ。


そんなユーリの発言にどんどん赤くなっていくレイヴン。


「ばば、ばか言ってないで離れてちょーだいっ!!」


「へいへい」


ユーリは面倒くさそうに返事するとレイヴンから離れた。


「ふぅ…」


「(心臓は魔導器なのにまるで本当にドキドキ言ってるみたいよ)」


レイヴンは心臓魔導器を抑え、落ち着こうと必死だった。


「あ、そうだ」


エステル達の方へ向かおうとしていたユーリがふと振り返る。


「…?」


レイヴンは小さく首を傾げ言葉を待つ。


「あいつらの前で鳴かせてほしかったらいつでもいえよ?」


ユーリはニッと微笑む。


「だっ……」







「誰が言うかあああああ!!!!」








そんな恥ずかしいこと、死んでも言えないわよ!











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最近レイユリが何故かユリレイになってしまいます…


すいません´`
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