ごちゃまぜ
□お兄ちゃん
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「おっ、頑張ってんじゃねぇか」
「ユーリ!!」
現れたのはユーリ。
一人で修行するカロルの様子を見に来たのだ。
「カロル、休憩しろよ」
「うん♪」
僕はユーリの元へ走っていった。
「ほい」
そう言って手渡された物。
「アイス…?」
「なんだ、嫌だったか?」
「ううん、そんなことないよ。ありがとう!」
僕が笑うと同じようにユーリも笑った。
でもアイスって、きっとユーリが食べたかっただけだよね。
でも言うと怒られそうだから言わない方がいっか。
「修行の方はどうだ?」
ふとユーリが聞いてきた。
「順調だよ!僕、頑張るって決めたから!」
ユーリは何も言わず、何故か僕をボケーッと見ている。
そしてニッコリ微笑むと急に立ち上がった。
「ユーリ?」
僕にはユーリの行動が不思議で仕方ない。
「カロル。修行、付き合うぜ?」
「へっ?」
ユーリの発言にすっとんきょんな声が出てしまった。
「カロルが一人で頑張ってんだ。俺も何かしてやりたい」
「ユーリ…ありがとっ!!」
僕はお礼を言ってスクッと立ち上がる。
「よーし、いっちょやるかぁ!!」
「うんっ!!」
こうして僕はユーリと一緒に修行することになった。
時に厳しく、時に優しく…。
ユーリはいつもそんな感じ。
まるでお兄ちゃんのように接してくれるユーリが僕は大好き。
ユーリが本当のお兄ちゃんだったらよかったのになぁ…。
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ヴェスペリアをしてるとユーリとカロルが兄弟みたいに見えて仕方ありませんでした(笑
これはそんな妄想から生まれたお話です。
読んでくださりありがとうございました★