ごちゃまぜ
□大好きです
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「あ、あの…けっ、けして…けしてですねっ?私、けして夜這いしようとしたわけじゃありませんっ!!!」
「ぶっ!!!?」
ギュッと目を瞑り真っ赤な顔で言うエステルにユーリは噴き出した。
「おまっ…、どこでんな言葉っ…!!」
「え?レイヴンが教えてくださりましたよ?好きな人には夜這いするのが一番だっ!!って言ってました♪」
あのおっさん…。
お姫様になんてこと教えんだよ、たくっ。
「んで夜這いの意味は聞いたのか?」
顎に指を当て少し考えてからエステルは首を振った。
意味も知らずに使ってたのか…。まっ、知らない方がいいだろ。
「夜這いってしちゃいけないことなんです?」
「ん?あぁ、まぁ普通はしないんじゃねぇか?」
ユーリが言うとエステルはなる程、と何回も頷いている。
「だがいつ夜這い…じゃなくて、俺の布団に忍びこんだんだ?」
「そんなのユーリが寝た後こっそりですよ♪でも寝ちゃうつもりはなかったんですけどね…」
困った顔で笑っているエステルに俺は笑う。
「私、ユーリのことでレイヴンに相談してたんです」
ポツリとエステルが言った。
俺のこと、ねぇ…。
「それでですね、好きなら夜這いしちゃえと言われまして…」
なる程、な。
「…て、好きって?」
「……」
「……」
数秒間の沈黙。
「はっ、はいっ!あのっ、あの…わたわた私が、ゆゆゆユーリのことを…ですねっ!!」
「ちょっ、ちょっと待てエステル!!」
言葉がおかしくて何言ってんのか分かんねぇ!!
エステルを見れば茹で蛸状態であわあわ言っている。
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