ごちゃまぜ

甘えん坊
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「あーうー」


「……」


「あーうー」


「……」


「あー…」


「おっさん」


「ん?なぁに、ユーリ」


声かけただけで嬉しそうな顔するなよな。



「さっきから何唸ってんだよ」


「…だってユーリが全然相手してくれないから…」


シュンと落ち込むレイヴンを見てユーリはため息をついた。


「俺だってすることあんだ」


「することってなに?」


ジッと見つめてくるレイヴンから逃れようとユーリは目を逸らす。


「…おっさん、今日はなんでそんなに甘えてくるんだよ?」


可愛すぎて心臓が保たねぇ…!!


ユーリの心臓はドキドキ言っておりレイヴンが近付くとバレそうな勢いだ。


「たまにはいいでしょ、甘えても」


そう言いながらユーリの傍に寄ってくるレイヴン。


そんなレイヴンから距離をとろうとするユーリ。


「ちょっとちょっとぉ!!どうしておっさんのこと避けるのよ?」


ムスッとした顔で頬を膨らますレイヴンを見て、更に高鳴るユーリの心臓の音。


だめだっ!今日のおっさん可愛すぎる!!!


心臓の音がやばいから出来るだけ近付かないようにしねぇと…。


「ユーリ、聞いてんの?」


「うっ…わ!!?」


我に返って振り返ると間近にレイヴンの顔。


なんでこんな近くにっ…!!


「…?ユーリ、なんか今日様子が変よ?熱でもあるんじゃない?」


そっと伸びてくるレイヴンの手をサッとかわす。







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