ごちゃまぜ
□小さくても中身は大人
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「ユーリ、ほっぺ触っていいです?」
ニコニコとご機嫌で聞いてくるエステルにため息がでる。
「エステル、その質問何回目だよ」
「えっと…、10回ぐらいでしょうか?」
ニッコリ笑顔のエステル。
エステルが笑顔な理由、何回も聞いてくる理由。
それは今の俺の状態が原因。
今の俺は小さくなってる。
もちろんエステルも同じだ。
なんで小さくなってるかは以前俺とエステルが入れ替わった時、元に戻るために食べた飴…あれの副作用らしい。
そのせいで元には戻ったものの…な。
ぷに。
頬に感じる指の感触。
「…エステル、俺まだいいなんて言ってねぇぞ?」
「何回触ってもプニプニしてて柔らかいです♪」
聞いちゃいねぇ…。
自分のほっぺだって変わらねぇと思うんだがなぁ。
「エステル、何してるの?」
「あっ、リタ!こっち来てください、ユーリのほっぺプニプニしてて気持ちいいですよぉ?」
エステルは手招きをしてリタを呼ぶ。
「あっ、あああたしはいいわ。興味、ないから!!」
あいつ、なんで顔赤いんだ?
リタの顔を見れば真っ赤。
自分が原因だとはユーリは分かっていない。
「そんなこと言わずに♪」
リタが頑固として動かない中、エステルがグイグイこちらに引っ張ってくる。
細い腕してどこにあんな力あんだか。
そして二人は俺の前で止まった。
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