ごちゃまぜ

お兄ちゃん
1ページ/2ページ



「ねぇ、ユーリ」


「なんだ?」


「どうやったら僕もユーリみたいになれるかなぁ?」


「どうした?急に」


「うん……」



僕もユーリみたいになりたいんだ。


ユーリみたいにかっこよくて、強い男に!!



「人ってなろうとしてもそいつは一人だからな、なれるわけはない」


「それは分かってるよ!ただ…」


「だが努力をした奴は強くなれる」


ユーリの言葉に僕は顔を上げた。


「そこらにいる奴よりは…な?」


ニッと笑うユーリ。


その笑顔はやっぱり僕には少し幼く見えるよ。


でも元気と勇気をくれる。



僕は立ち上がった。


「ユーリ、僕頑張るよっ!!」


「おぅ、頑張れ」


コクンと頷いて走り出す。





(カロルは十分強いのにな…。自分で気付いてない、か。)


ユーリはカロルの後ろ姿をジッと見つめていた。





-----------------
-----------



「えいっ!やあぁ!!」


一人修行する。


ユーリは努力すれば…、そう言ったんだ。


僕は頑張るよ、ユーリみたいに強くなって見せる!


「えい、たぁっ!!」


自分よりも大きい斧を持ち、必死に振る。




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ