ごちゃまぜ

もし入れ替わったら2
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「あ…あの、レイヴン?」


「んー?」


「この体制はいったい…?」


「エステル、それは膝枕と言うのよ」


「膝枕…ですか、なんか恥ずかしいですね」


そうなのです、今のこの体制はまさに膝枕と言うもの。
レイヴンは私の(正確にはユーリのですが)膝の上に頭を乗せて凄く嬉しそうに寝転んでいるのです。
でも膝枕は好きなもの同士がするものでは…?


「あらエステル、不思議そうにおじさまを見てどうしたの?」


「えっ!?あ、いえ、あの…」


ジュディスの声で自分がレイヴンを見つめていたことに気付き恥ずかしくなる。
私、何やってるんでしょう…!




「嬢ちゃんもしかして…俺様に惚れちゃった?」


笑いながら言うレイヴンの言葉に顔が熱くなる。
なんでここで赤くなるの私!!


「あら?」
「およよ?」


ふっ、2人共見過ぎですっ!!


「ちっ、違いますよ?そう言うのじゃなくてですね…」


私がオロオロしているとレイヴンがニヤリと笑い、別に照れなくていいのよ?と言ってきた。


「本当に違いますっ!!ただ膝枕は好きなもの同士がするものじゃないかと思っただけです!!」


私の顔はきっと真っ赤のはず。
でもそんなことを考えていれません!!


「あぁ…そっちね」


「エステル、それは当たってるわ。でもおじさまはユーリが好きなのだから何もおかしいことはないでしょう?」


「え?」


今ユーリが好きだと聞こえましたが…。
レイヴンが、ユーリを?


「ちょちょちょ、ちょっとジュディスちゃん!?」


「あら、私間違ったことは言ってないはずだけど?」


「そりゃ、そうだけど…」


えっと、この反応からすると間違いじゃ…ない?


「えっ、そうなんです!?じゃぁレイヴンはユーリが好きなんです!?」


「あいたっ!!」


ガタンと私が立ち上がった為、レイヴンは床に頭をぶつけた。
けど今はそんなこと気にしてられません!
だってレイヴンがユーリをっ…!!


「ジュディス、どうなんです!?当たってます?」


バッとジュディスの方へ向きキラキラと目を輝かす。


「えぇ、当たってるわよ」


「わぁ、そうだったんですか…レイヴン、そう言うことならいっぱい甘えてください!!」


「「エステル?」」


ジュディスとレイヴンの声が重なる。


「だって私今ユーリの姿なんですよ?この際なんでもしてあげます!!」


レイヴンがユーリを好きだと分かった今、せっかくユーリの姿をしてるんだから何かしてあげたい。
もしかしたらお節介がもしれませんがそれでも何か…。


「エステル…!」


レイヴンは涙目になりながら私を見つめている。
ユーリは絶対嫌がりますからね。
レイヴンが喜ぶこと変わりに私がしてあげたい。


「いいのかしら、そんなこと言って」


「なに言ってるんです、いいに決まってます」


なにがいけないのか私には分かりません。
私はただレイヴンに喜んでほしいだけなんですから。


「そう?おじさま、本気になったら知らないわよ?」


苦笑いしながら言うジュディス。
本気?
本気ってどういう…?


「ジュディ「ユーーリー!!!」」


「きゃあぁあ!!?」


レイヴンがいきなり後ろから抱きついてきた。
ななな、なんでいきなり!?
びっくりしすぎて言葉がでてきません。





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