Novel
□暇つぶし
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あ〜・・・チッ、ミスちまった！
キサマのせいだ、糞奴隷！テメェが昨日あんなコトいいやがるから・・・
最後の一語入力ミスしちまったじゃねぇか！
ここでミスらなかったらパーフェクトだったのに！
そう何を隠そう、泥門の悪魔様は今、部活がおわりカメレオン似の奴隷くんの迎えを待っているところ
あまりに暇なのでいつもはあまりしないＰＣのタイピングゲームを始めていたところだった
たった最後の一文が悪魔と呼ばれるヒル魔には似つかわしくない理由で入力ミスをしてしまった
そうただの一文に動揺してしまったのだ
『あの糞奴隷がオレの前でひざまづきやがるから！！あんなコトいいやがるから！！』
その言葉とは
“貴方の望みのままに”
『ってか、たかがゲームでなんでこんな文章出てくんだ！！おかしいだろ！！』ゲームソフトにあたりながら、カメレオンを思い出してるオレはオワッテル
思い出してるだけならまだしもそれにトキメイてるオレは相当オワッテル・・・てか、なにもかもあの糞糞カメレオンのせいだ！！
｢チッ！バカらしい｣
｢なにがバカらしいんだよ｣！！！！
振り返るとそこにはオレの背中を覆うように白い長ラン着たカメレオン・・・もとい、ハバシラがいた
このオレ様が人の気配に気づけなかっただと！？
チッ！
今日何度目ともしれない舌打ち
｢なんかあったんか？イライラしてっケド。｣
ああ゛？なんかあったかだと？なんかもそんかも全部・・・
｢テメェのせいだ！糞カメレオン！｣
なんて怒鳴るとハバシラは情けないくらい眉を下げてパニクってやがる
｢オレがした？もしかして昨日迎えに来なかったからか？それともメグと買い物行ったからか？それとも・・・｣
なんか違うトコで勘違いしてやがるし
てか、あのマネと買い物だぁ？後で覚えてやがれ！
ハバシラのパニクり様をみて多少イライラが落ち着いてきた
でももう少し様子見しとこう・なんかあの困り果てた顔カワイイ・・・もとい、面白いから
ＥＮＤ