ガイシカ・連の書

思わぬ拉致
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「じゃあリー、修行頑張れよな。…ガイ先生も今日はどーも有難うございました…、……ふわぁぁ…めんどくさかったけど、それなりに暇つぶせました。」

シカマルはそのままガイとリーに背を向けて森を脱け出そうと歩き出した。

「待ちたまえ!シカマル君!!」

「……、…ッう!?」

さっさと二人から離れようとするシカマルに、ガイは勢いよく後ろから抱き締める。



「………、…。」
「…………。」
「……………。」



つかの間の沈黙が三人の間に流れた。



ガイはギュウギュウとシカマルを抱き締める事に夢中になっていて、リーはそんなガイを呆然と、ただ眺めている状態。



師弟関係であっても、リーはそんなガイを見たことは今まで一度もなかった。



「………は〜、…なんなんだよ…。まだ何か用があるんすか?」

シカマルはウンザリしながら、自身の身体に絡みつくガイの腕を振り解こうとバタバタともがきはじめた。

「シカマル君、キミに一つ聞きたい事があったのを思いだしたんだよ」



いくになく真剣なガイの声に、シカマルはゾワゾワ…としたモノが背筋に走っていくの有り有りと感じ、抵抗を辞め固まってしまう。
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