小説の書

オヤジに見られた!
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「ふわあぁあぁ…」

「オイ、シカマル…お前もうそろそろ寝ろ」

時刻は夜中の1時をまわる頃…

オレは家の居間で、面白くもないバラエティー番組をボ−…と眺めていた。

…余りにもそのバラエティー番組がつまんねぇから、大きな欠伸を一つぶちかましちまったら、近くで一人晩酌を楽しんでいたオヤジに寝る事を命令されてしまった。

「おめぇ…いつもは良い子に10時頃には寝てんだろーが。…今時の子供にしちゃあ寝る時間は早すぎだが」

「うっせーなオヤジ。いつもみたいに寝てたら、せっかくの夜更かし出来るチャンスを水に流す様なもんじゃねーかよ、嫌だね。」

「チャンス……?…あぁ、今日は母ちゃんがいねーからな」



そう…
今日の夜は母ちゃんは任務で、家にはオレとオヤジしかいない。

いつもは早く寝ろ早く寝ろとうるさい母ちゃんがいないから、滅多に出来ない夜更かしを思う存分オレは堪能してみたいのだ。

「だけどおめぇ…今にも寝こけそうなツラだぞ…諦めて寝ちまえ」


「嫌だ」

「…はぁ…ガキ…」

オヤジは呆れた様な顔をして、暫くオレをジィーと見つめ、オレが何だと思う前に片手に持っていた猪口をテーブルに置くと、仕方ねぇ奴だと腰をあげた。

…なんだよ、近付いてくんなよ。

近付いてくるオヤジに後退りをすると、オヤジはニヤリと笑ってオレの二の腕をグイッと掴みあげてきた。

「……ッ!」
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