悟浄「な〜んかよ」

『な〜んだよ?』

浄「春ってさぼりたくなるよな」

『私は年がら年中さぼりたいけどね〜』

浄「ハハッ。ちげーねぇや」

『現に今も屋上でさぼってるからね』

浄「八戒あたりに見つかったらうるせーだろうな〜」

『・・・隠れてれば大丈夫じゃない?』


悟浄はポケットからライターを取り出し、たばこを一本くわえるところで動作を止めた。


『たばこ・・・吸わないの?』

浄「あっ?あぁ・・・俺、(好きな)女の前じゃ吸わないようにしてんのw」

『へぇ〜・・・なにゆえ?』

浄「やっぱ体は大切にしてほしいじゃん?」

『へぇ〜・・・なにゆえ?』

浄「そりゃ、将来の為にぃ?」

『へぇ〜・・・なにゆえ?』

浄「まっ、どんな状態でも幸せにしてやるけどな♪」

『へぇ〜・・・なに「しつけぇ!!」

『いいじゃな、今はまってるんだから』

「意味分からねぇよ」


見上げれば、そこは青い空が広がっていて・・・


「これからどっか行かねぇ?」

『いいけど・・・どっかってどこ?』

「はっ?・・・どっかって・・・」

『何処?計画は大事だよ?』

「・・・気の向くまま、てのは?」

『却下』








ある春の日の出来事。





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