03/23の日記

21:02
いつかの昨日
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いつか、会いに行けばいい

その「いつか」が永遠になくなったと知った夜

世界から音が消えた


やっと出たのは、早すぎだよ、という呟きだけで、

そして光が歪んでいった


言いたいことがあったんだ
ありがとうとかごめんなさいとか
仲直り、なんて図々しいものではなくて、
ただ未熟な心を力任せにぶつけていたことを
心の底から後悔していて

好き、なんて
口が裂けても言えない
なんて
ただのエゴイズム
タチの悪い我儘


あの場所に戻ればいつでも会えると
当たり前のように思っていて

その季節になると
こんな様では合わせる顔がないなどと
自ら機会を手放し続けて


会いに行けばよかったんだ


あー、場所も知らないんだ
何も知らなかったんだ
いつまでも元気でいると思っていたんだ
いつでも会えると思っていたのに


空気の抜けた風船みたいに
ぐんにゃりなった心の底で
懐かしい日々を思い返している

浮かぶのは何も知らないあの頃の笑顔と
永遠に消えない後悔の痛みだけ

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