03/28の日記

02:13
錯覚の星
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拝啓 あなた様

近いようで遠いですね
昔ならばあなた様と直接話すことなどあり得ませんでした
文明とは恐ろしくとも素晴らしいものです

あなたに愛される夢を見ながらも
あなたが怖いと思う私です
不思議ですね

お互いに何も知らないのに
そして永遠に何も始まることなどないのに
この距離感はそれすら忘れさせて
予感を錯覚させてしまうのですから

これは愛ではなくて所有欲
欲しいのはきっと貴方じゃなくて
私を守ってくれる装飾品

あなたはきっと今頃は
知らない誰かを腕に抱き
知らない顔で笑ってる

分かっているから大丈夫
現実と間違えるほど若くもないし愚かじゃない
でも少しだけ
もう少しだけ夢を見させてください
輝くあなたでいてください

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