01/17の日記

14:09
無音の中で
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妥協に慣れてしまったとき
子供たちはゆっくりと呼吸を止める

金を追う姿は醜いと人は笑う
だけど金が必要と人は叫ぶ
追えば笑われ無ければ見捨てられる矛盾の中で生きながら

声が枯れるまで叫び続けたあの情熱はどこだろう
森の中で見つけたワクワクはどこ
寄り添い気遣い合う人の心はどこに消えた

毎日当たり前のように感じていたものを探す日々

鈍くなっていることが不安で人は泣く
だけど鋭いままでは生きていけなくて
何も貫けない矛と何も守れない盾
ガラクタで武装しないと認められない社会

無防備が一番強いことを知りながら
窮屈な毎日だと気付きながら
それでも僕たちは今が楽ならそれでいいと
住み良くない世の中造りに加担する

被害者じゃない
加害者でもない
ただ行動した結果に過ぎないなら
誰も責められないよ


一軒先に爆弾が降ってきても目を瞑る世界
我が身にふりかかって初めて災難だと叫ぶ

「自分さえよければ…」
若人の呟きに嘆く老人
「あの頃は良かった…」
老人の嘆きに反発の声
'良き時代が受け継がれなかったのはなぜ'
先の世代と後の世代が手を取り合わなかったのなら
誰も責められないよ

他人に手を伸ばすことが怖くなかった
誰もが優しい世界だと
信じて疑わなかった
そんな時代は記憶の底


歴史、計算、語学に経済

たくさんを知っているのに
人は省みることを学べない
面倒事には上手に上手に目を瞑る世の中だから
誰も責められない

ありのままをさらすことが怖くなって服を着る
他人との隔たりを作って安堵する

本当の自分を見せられるのは大切な人だけなの
全ての人にとって全ての人が大切であれば
人間は裸で生きられるの


明日も愛に満ちていると
明日も冒険に満ちていると
信じる権利を棄てたとき
子供たちはひっそりと呼吸をとめる

僕たちの心に生きている
子供たちは呼吸をとめる
涙さえ渇いてしまったという
色のない世界で


そっと 考えるだけでいい
このままじゃいけないと

それが 大きなはじまり

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