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□甘い甘いキスが落ちた瞬間
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6日ぶりの雨。
暗殺部隊ヴァリアーの幹部である
スペルビ・スクアーロは上機嫌。
そしてスクアーロは大好きな恋人、
基ベルフェゴールの姿を見るなり
大声で叫んだ。
「ゔを゙ぉ゙ぉ゙いっ!ベル!」
しかしベルは、
笑顔でかけよってきたスクアーロに
背を向ける。
「...王子ボスに呼ばれてんの。」
「え、ゔぉ゙..そうかぁ...。」
今すぐにでも抱きつきたい、
とさえ思っていたスクアーロは
仕方なしに返事をした。
そして彼の表情は
人が変わったかのように
悲痛なものとなった。
ベルはかなりの気分屋で、
そのうえワガママだ。
故に、
擦り寄ってくるスクアーロを
軽くあしらうことだって
そうそう珍しいことでもない。
しかしそんなベルも、
スクアーロが大好きなのだ。
すぐに機嫌も直るだろう
と自分に言い聞かせ、
スクアーロは自室に戻った。