GIVE&TAKE

□V THE SCHOOL LIFE
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昴と遊紀のクラス、2組は男子23名・女子17名総勢40名の強烈キャラ勢揃いのクラスだ。
靴を履き替え教室へ向かうべく、廊下を歩いていると今時のワックスで立てた髪型の男子が向こう側から歩いて来る。
「おはよ〜お二人さん!」
この元気な男子はクラスきってのムードメーカー、ケイこと柳田珪(ヤナギダケイ)だ。

「「おはよう」」
お二人さんと呼ばれた昴と遊紀は僅かに微笑みながら返した。




昴と遊紀、この二人普通にモテる。
個人でもルックス、 性格は申し分ない。それがタッグを組んだらどうなるか…互いが抑制し合うどころか寧ろ引き立て合って普通にモテる。案の定、女子群からは敵対視されることもしばしば。

しかし二人とも彼氏はいない。何度か告白されたこともあったがことごとく断ってきた。だからこそ男子達に在らぬ期待を抱かせることになる。



「チッ、 タルい。昴ぅ学校燃やして」
「出来るか」
昴の前の席に腰掛けながら遊紀の爆弾発言が飛び出した。昴もそんなことには慣れているので適当に受け流す。





その様子を教室前の廊下から見つめている男子が2人。一人は先程の柳田。
「相変わらず笑わないな〜朝から」
ハハッと笑いながら言う。
「それより高林さんが俺の席に座ってる!!ヤベェ」
一方こちらは奥手で有名な河野麻士(コウノマオ)だ。





高校生の朝は騒がしく忙しい。















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