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□移動してきた詩・詞
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【癒】

花咲ける野に
我々は立っていた

色とりどりの花たち
蝶や蜜蜂も
踊るかのように
飛んでいる

我々は何故此処にいるのだろう?

暖かい風が
優しく我々を包み込む

まるで迎え入れてるかのように

『何故?』

コタエテくれるモノがいるのなら
我々はそう問いたい
でも
コタエテくれるモノはいない

ならば
我々は此処にいよう
風が受け入れてくれるのだから

ふと花を見れば
風が揺らしているのか
あるいは違うのか

囁き
微笑んでいるように
ミエタ

頭がおかしいと言われれば
そうなのかもしれないが
誰もそんなことは言わない

我々は何故此処にいるのだろう?

そんなことが頭の中に浮かぶ

けれども

もういい…

今この気持ちを安心と呼ぶのなら
暫くは此処にいても
いいのかもしれない

のんびりとした
この場所に

疲れた体を
癒そうではないか

傷付いた心と共に…




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