置き詩板

▼書込み 

08/30(Sun) 10:46
sion


「海の七月。」


 波が
     足もと




うまれたばかりの波の子らがころころと笑いあう
くるぶしのあたりのこと
ちいさな砂が
星のかたちの足あとをつけながら
ひそやかにのぼってくる
ふくらはぎのこと
わすれてしまうほど
くすぐったいのに
涙しかでないなんて

(それは
(星の砂では
(ありません



光の孔雀が羽根をひろげて
ぽうぽうと鳴きながら
うまれてゆく
しんでゆく

くりかえす

くりかえしてる
胸のなかから
やわらかな波が
海からはみだして
白い足あとをつけながら
ひきしおを追いかけてゆく



いつまでもつめたい水を
見おくっていた
夏のはじまりの灯火にゆれる砂丘の稜線

ここまでが
海で
ここからが
夏で

あいまいにしている
境界線は
水面をすべってゆく
海鳥のたしかな羽毛に白くにじんでゆく

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