夢小説


□My heart with you...
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「朽木?」

「はい」

「あの子達はきっと・・・幸せだったね」

「・・・隊長はそう思われますか?」

「あぁ」

「・・・私は・・・少しでもあやつらに苦しい思いを・・・悲しい思いもさせてしまった・・・
そのことが悔しくてたまりませんでした。あの子達は私が守っていくと自分に誓ったはずなのに・・・
あの子達を守りきれませんでした・・・」

「朽木は十分守ったさ、あの子たちはきっと報われたよ。一度は過ちを犯したけれど、
綺麗な心で想いで空へと旅立っていったさ・・・あの子達の心は朽木、君に預けられたんだよ」

浮竹の優しい眼差しがすっと下を向いていたルキアに向けられる。

「そうですね・・・私は、あの子達の分まで生きなければなりませんね・・・」

そうして、ルキアはゆっくりと上を向く。

浮竹の方を向いて、反省したように眉を下げて微笑んだ。

「私が私で無くなったとき・・・一護の声が私の中に響いてきました・・・」

「一護君のかい?」

「はい。最初は何を言ってるのはわかりませんでした・・・けど、真っ暗だった私の視界に
あいつの声は一筋の光のように差し込んできました」

ルキアは少し間を置いて、また静かに話し出す。

「海燕殿とあやつは似ています・・・どこか優しくて、けれどとても強い意思を持っていて・・・
私の暗闇さえもあいつは一瞬にして吹き飛ばしてみせました・・・
海燕殿を失って、自分も責めていた私をあいつはあの力強い掌で救い上げてくれた・・・
信じることの大切さを・・・改めて私に教えてくれた・・・」

「それくらい朽木には大きな存在と言うことか・・・大切にしなければならないよ。
一護君は強い眼差しを持ってる、海燕に似すぎてる。・・・あの子はきっとこれからも強い存在であり続けるだろうね。」

「えぇ・・・きっと・・・」

ルキアは浮竹と顔を見合わせてクスッと笑う。

自分の全てを救ってくれた人物を思い浮かべて。かつて自分の全てを救ってくれた人物を思い浮かべて。



こうして世界は回りだす・・・


My heart with you...
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