5
そのコートのポケットから取り出されたものは、小さな四角い包み。
「ルルーシュ、プレゼント」
「あ……」
スザクからそれが手渡された。
震える手で包みを開く。
「お誕生日おめでとう。それから、生まれてきてくれてありがとう」
「……!お前、これ……っ!!」
「本当は誕生日プレゼント買うはずだったんだけど、僕の独占欲になっちゃった」
スザクが照れた様に笑う。
箱の中に入っていたものは、光を受けて輝く石の埋め込まれた、繊細なデザインの指輪だった。
一目でそうそう買えるようなものではないと、想像がつく。
「…受け取ってくれる?」
多分それはエンゲージリングとしてという意味で。
「スザク……、いいのか?俺がこんなものをもらって…」
「ルルーシュじゃなきゃ意味がないよ。僕が心から愛してるのは、ルルーシュなんだから…。日本でもブリタニアでも僕たちは認められないかもしれない。それでも僕は、ルル―シュとずっと一緒にいたいんだ…」
「…スザク…っ。………ありがとう…。俺もお前と…ずっと一緒に…いたい…っ!」
目が熱くなって声が震えてしまう。
スザクが眩しそうに目を細めた。
俺の左手をそっと持ち上げて薬指にリングを入れる。
「ルルーシュ、愛してる」
俺の薬指に口付けながらスザクが言う。
なんて甘く優しい顔で笑うんだろう。
「俺も、愛してる、スザク……っ」
スザクの笑顔に応えようとして失敗する。
「………っ。ふ………ぇっ」
涙が次々と溢れ出して止まらない。
「ルルーシュ…」
スザクの身体近寄ってきて、俺は唇を受け入れながらきゅっと抱きついた。
「スザク、ありがとう…っ本当に……っ」
「うん……」
スザクが優しく頷く。
「スザク…っスザク……っ」
愛しい。
こんなにもスザクが愛しい。
どうしようも無い程で、それでもどうにかしたくて何度も何度も名前を呼ぶ。
「…ルルーシュ、大丈夫だよ。僕はここにいるよ」
「うん……」
何だろう、この絶対の安心感は…。
思わずきゅんと締め付けてしまって、中でスザクが大きくなったのがわかった。
二人で顔を見合わせて、それからどちらからとも無く照れ笑いを交わす。
「…ルルーシュ、動くよ」
「あぁ…」
スザクがゆっくりと律動を始める。
「ん……っぁ……っぁあ……っ」
中が擦られる感覚に、意図しない喘ぎが洩れていく。
「…っルルーシュ…」
穴がひくんと動く度、『入っている』とスザクがありありと存在を主張する。
それが恥ずかしくて、また気持ち良くて、それ以上に嬉しい。
「ス…っスザ、ク…っ」
滑りが良くなって、動きが速まる。
「ふ…っあ…っあ…っスザ…っスザク……っ」
「ルルーシュ…愛してる…」
「お…っれも…っスザク…っ」
…あぁ、どうしてスザクの笑顔を見ると、こんなにも泣きたくなるんだろう。
「…ふっ……ぃ…やぁあ…っすざくぅ…っ」
弱いところを擦られて、思わず情けない声で呼んでしまった。
またスザクがドクンと大きくなった。
「ルルーシュ、可愛い…」
「は…っぁ…っだ…っめぇ……っぃやぁ…っや…っぁあっ」
「ルルーシュ、イきそう?」
俺はコクコク首を振った。
「ん…きそ……っ」
「…僕も」
スザクと一つになった部分に熱が集中して、境界線があやふやになっていく様な気がする。
「ルルーシュ…」
「ぃ…く…っ…ぁあ…っいっちゃ…ぁ」
「うん…。一緒にイこう」
「スザク…っ」
上りつめていく。
「ルルーシュ…っ」
「やっ…、ふぁあぁあんっスザクぅぅっっ」
上りつめた光が弾けて、真っ白になった。