TiMe

□-friend-
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男の子と玲奈は廊下を走っていた。二年の教室は四階にある為、階段を上がらなければいけなかった…


「この階段…地獄だ…」
「時間ねぇんだから、早くしろ」


壁に手をついていた玲奈は、彼を睨んだ。


「うっさいわね。私は、あんたと違って女なのよ!!」
「…どんな理由だょ」
「あっΣ!!クラス表見てくるの忘れてた!!」
「……お前、三組だよ」


男の子にそう言われ、玲奈は驚いた。


「えっ?何で知ってんの?」
「見てきたからに決まってるだろ」
「えっ?いや…それでもあんた、私の名前知ら……」
「水城玲奈。学年で1、2を争う優等生」
「…はい?」
「まっ、そういうこと。因みに俺も同じクラスだから」
「えっ…ちょっ…」




“ガラガラ”

男の子は教室のドアを開けた。
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