仮面の勇者と偽りの反逆者

□第1話 異形なるモノ
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「相馬君」

大学から家に帰る途中、俺は誰かに呼ばれて振り返ると、大学での相馬教授ー養父ーの助手の人、名前は…なんだったかな?とりあえず、助手さんがいたんだ。

「まだ残っていたんですか?」

俺は率直な疑問ーすでに夜の11時、明日の誕生日の準備をしていた俺はともかく、夕方に帰った筈の助手さんがいるのはおかしいーを助手さんに訪ねてみると、不思議な答えが帰ってきた。

「相馬くん、君は選ばれんだ…」

「選ばれた?」

選ばれたって一体何に?そう聞こうとしたが、それは口にできなかった…

「…え?」

首に何かが刺さり、俺の体は糸の切れた人形のように動かなくなった。

「さあ、行こうか…我々「白黎会」の元へ…」

薄れゆく意識の中、俺が最後に見たのは、蜘蛛のような六本の足を背中から生やした助手さんだった…
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