ー予言書ー

□†トライアングル†
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突然、黒の教団にやって来た呪いを受けし、白い頭のアレン。
か弱そうな細い体に青い大きな瞳。
ラビと神田はその可愛いさに一目惚れしてしまった。2人はアレンを取り合い、いつも睨み合いを続いていた。
そんなある日、いつまでも決着がつかないので等々、アレン本人に聞いてみることにした。

「じゃあ、アレンに聞いてみようさ?」

「ふん、それではっきりさせてやるっ…!」

「アレン(モヤシ)どっちが好きさ(だ)?」

ラビと神田は、アレンに詰め寄る。

「えっ…そっ…そんなこと言われても…分かりませんよ…」

顔を赤らめてアレンは困惑気味に言った。

「やぁ君たち元気かね? 君たちに頼みたいことがあるんだよ…っ!」

場違いなほどのテンションで、コムイ室長が突然顔出した。
リナリーも一緒だ。

2人にすごい形相で睨まれるコムイ室長。

「何、何!? 僕何かした!? リナリー、僕を慰めておくれ〜!!」

「兄さん…少し、あっち行ってて…。」

呆れ顔のリナリー。

「ごめんね、2人ともっ…。私達邪魔者は、ちょっとの間、消えてるわ。2人とも頑張ってね。」

リナリーが、にこりと笑い、ホールから出ていく。

「リナリーちゃんって何ものさ?何か、あの笑顔怖いさ」

「俺に聞くな、知らん。それよりも…っだ…!モヤシ、さっさとはっきりしろっ…!」

神田は、アレンの両手を握り締め、体を壁に押し付けた。

「あっ…いっ…痛いよ…神田…」

アレンは小さく呻く。

「アレン、じゃあ、質問を変えるさ。誰と寝たいさ?」

ラビはアレンに近づき、耳に息を吹き込むような声で質問する。

「くっ…そ…んな…こと…質問されても…答えられませんよ…それにっ…男と男でどうしてっ…」

アレンは、ビクリと反応し、息の上がった震えた声で答えた。
アレンの反応に、ラビと神田は顔を見合わせた。まるで、以前から話を合わせていたかのように、無言で2人は頷く。

「モヤシ、反応してるみたいだなっ…」

「アレンは、ウブで、可愛いさ」

「いっ…いい加減にして下さいっ…!イノセンス発動っ…!」

アレンの我慢の緒が切れた。

「2人とも、いい加減にしないと、殺しますよ…」
黒アレンの登場である。
「わっ、アレン、待つさ。落ち着くさ」

「ちっ…もうちょいだったのによっ…。ラビ、貴様の手が早いんだよっ…」

「俺の責任さぁ?ひどいさ…神田だって…」

としょんぼりなラビ。



「あなた達、じっれたいわ。もう少し、激しくしなくちゃだめよ。」

そこへ、リナリーがタイミングを見計らったように戻って来た。

「って…リナリーちゃん、なんかキャラ変わってるさ」

ラビが驚いて言う。

「あらっ…だって…あなた達見てると乙女心を擽るんですもの」

とにこりと笑う。

「なっ…リナリー、今の見てたんですか!?」

アレンが顔を真っ赤にして言う。

「えぇ…」
リナリー。

「そっ…そんな…!?」
アレン。

「今日は、これで勘弁してやるぜっ(さ)…」

神田とラビ。

その瞬間、時間が止まった。

「だから、止めて下さいと言ったじゃないですかっっ…!?」

2人にキスされたと気づいたのは、10秒ぐらい経ってからだろうか。
アレンの顔がみるみる赤くなる。
そして、左腕を振り上げなながら、逃げる2人を追いかけて行った。
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