ー予言書ー
□†ひと時の幸せ(神アレ)†
1ページ/1ページ
今日、俺とモヤシは、コムイのやろうの要請で、南トルコに行くことになった。
何で俺が、モヤシと一緒に行かないといけないのか、不服だが仕方がない。
俺たちは、今列車の中にいる。
モヤシのやろうは、これから任務だと言うのに、はしゃいでいてイライラする。
俺は、斜め前に座っているモヤシを睨んだ。
「どうしたのですか、神田?そんなに眉間にしわを寄せていたら、顔が歪んじゃいますよ」
不思議そうにしながらくすりと笑うモヤシ。
正直、うるさい。
誰がイライラさせてると思ってやがる。
(ちっ、今から任務だと言うのによくはしゃいでいられるよな、モヤシはっ…)
俺は、細こっくて、ちっこいモヤシのやろうが心配で気が気ではなかった。
「神田、神田、ほら、石橋ですよ!見て下さい!」
「なんだ?」
俺は、モヤシのやろうに少しずつ近づいて行き、振り向いたモヤシに軽くキスをした。
しばらく、モヤシは放心していたが、みるみる頬を赤くした。
そんなモヤシを見て、俺は可愛いと思ってしまった。
(ったく、俺はなにやってんだか…)
このままでは、任務に身が入らない。
俺はまた、原因の分からない自分の行動に、イライラしてしまった。