定点観測


◆好きな顔 

美人の顔は皆似通っていて、所謂個性的な顔になるほど不美人なのだと、K大学の先生が昔、もっともらしく書いていた。
まあそうとも言えるだろう。
しかし、それほど美人でない人の顔も結構似通っている。結局、人の顔は幾つかのパターンに分けられると思う。美人と言われているパターンがもっとも標準的なパターンなのかは、さあ知らない。

私にも好きな顔のパターンがある。私の趣味が規準になるならああいう顔が美男子という事になるはずだ。ポイントは目から唇までの距離感。これが詰まっていると他がいくら良くても私には美しく思えない。マーク・アーモンドの昔のジャケット写真を見て「おお、理想的なバランス!!」と呟くが、最高はやはりジョン・ライドンだ。唇は薄い方が良いので。

最近の人でいうとThe Brunettesのジョナサン君だが…YouTubeでチラッと見る位で、昔ほどミュージシャンの顔を知ることはなくなった。

今日ロベスに付き合って見た映画バットマンのバットマン役の人はちょっとマッチョすぎるがまあまあ良い。ベニスに死すのタッジォ役ビヨルン君は理想的。

要は長い頬と小さめの顎が好きという事だ。日本人でいうと二ノ宮なんとかさんとか亀梨なんとかさん、そして我が家のアイドル中井喜一さんも忘れてはならない。なんだ普通に誰もが美男子と認める人々ではないかと言われそうだが有名人を例にとるしかないから仕方ない。

無理して芸能界以外の有名人でいうと…晩年のヘーゲルはかなり理想的。若い頃の松平容保公。処刑されたチャールズ一世も。だが写真がない時代になるとなかなか難しい。

結局、いくら有名人でもいくら人気があっても、そのパターン以外は私には美しく見えないというのは確かにある。もっとも、基本的には「美しく見える」のと「好き」かどうかは別問題のはずだが、「面食い」だからどうしても引きずられる。

思い起こせば、子供の頃から好きになった子は殆どこのパターンの顔だった。いくらすらっとスタイルが良くても、くしゃっと詰まったような顔だったら、「対象外の人」という気がするのだった。いや、もちろんこちらがいくら好きでも相手には私が対象外である事の方が多いのだが…

2012/07/03(Tue) 23:09

[コメント書込]

[戻る]
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ