定点観測


◆ガはガイストのガ 

ロベスにケッサクなものがあると、見せられたニュージーランドのバンド、Princess Chelsea のThe Cigarette Duetという曲を大変気に入った。ビデオがまたケッサクである。ピンクのかつらをかぶった健康的な女の子がタバコを吸ってむせたり、何となく戸川純みたいだとロベスは言っている。

他の曲もYouTubeに色々あるが私には三次元ロリータのようにも見える。ロベスはこの子が気に入っているようだが、私はCigarette Duetで一緒に露天風呂みたいなプールに浸かってデュエットしていた男の子が気に入った。このバンドで彼が唄う事はあまりないそうだが残念だ。声と歌い方が私のツボにはまるのである。語尾で口角が苦々しげにちょっと上がるあたり、いいなあ…

歌い手の発音というのは(少なくとも私にとっては)曲の好き嫌い、快/不快にかなり影響する。メロディーは好きなのに、テの発音が妙に英語チックなために聴いていると腹が立って来る曲がある。日本語を英語風に発音しているのだろう。タイという発音は確かに英語的にはまっているが、テがトェみたいになるのは耳障りだ。

私は高岡早紀の歌い方が好きで「悲しみの女スパイ」とか「太陽はひとりぼっち」等の古い歌を運転中涙を流さんばかりに感動しながら聴いている。この人のカ行の発音が良いのである。カハキヒクフケヘコホという感じに息が漏れる感じ。

私はNHKが何と言おうと鼻濁音というものが嫌いである。何であんな間抜けな発音をするのだろう。ガ音はたとえばGeistというドイツ語の発音のようなはっきりしたガ!!がよい。

日本のポップスは近年早口言葉みたいで発音の美しさ(あくまでも私の基準で)を楽しめるものがめったにない。しかし早口でもピストルズ時代のジョンの発音には美しさを感じたのだから日本語というものが早口に向かないのかもしれない。

2012/06/01(Fri) 18:00

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