猫記

猫の家系、その辺の猫、忘れがたい猫、その他
◆猫のじゅうたん 


私が春先に、軽トラを借りてナフコからうちの前まで運び、道路から玄関までフンコロガシのように回転させて一人で家の中に据え付けた、文字通り「私の」ソファが今危機に頻している。
猫のじゅうたんがどんどん広がり、私の座る場所が無い!しかもこのじゅうたんは人間が座ることはできないが、猫同士には実にふかふか魅力的なのであとからあとから上に乗っかって行くのだ!

2009/10/10(Sat) 07:48  コメント(0)

◆どんどん生まれる 


実家の庭に住まうこの子猫は6月頃生まれた。二匹きょうだい。父はおそらく顔の大きい「アカ」。異母きょうだいは四匹。最近この子猫の母がお腹を大きくしているのに気づいた。昨日行ったらお腹は小さくなっていた!
弟妹の姿はまだ見ていないが、朝早くまだ横になっていたら、屋根裏で甲高い複数の鳴き声が聞こえていた。
どんどん生まれるが、どんどん増えるわけではない。家の周りにはたいてい一定数の猫がいる。

2009/09/28(Mon) 18:07  コメント(0)

◆とにかく寝る 


ちょっとした「秋休み」を堪能しようと新聞を開く。海ちゃんが来て私が凝視している地点に転がる。猫はたいていこうする。テレビを見ているとテレビの上にどんっと転がり、長い尻尾を画面に垂らす。
海ちゃんはそのまま眠ってしまった。仕方ないので本を読む。ポーが来て膝に乗る。重たいので動けない。そのうち自分も眠りかけ、はっとして見回すと、高い本棚の上、二番目に高い本棚の上、机の上、食器棚の上、玄関の棚の上、とにかく何かの上で猫が眠っている。眠れ眠れ波があちこちから出ているようでぶるっと振り払う。
平日で近所も静かである。私が働いている普段もこいつらはこの調子で眠っているのだな。見ていると決して楽々眠っているのでもなく、眉間にシワを寄せたりなんかして苦悶しながら無理矢理眠っいるようでもある。時々配置を換えながら、恐ろしい事に夜まで眠っているはずだ。しかし夜は夜で蒲団に群がって寝るのだから、なるほど眠るのも重労働にはちがいない。

2009/09/02(Wed) 10:36  コメント(0)

◆動物顔診断 


君は、世界自然遺産に住むどの動物に似ているかな?という子供向けのサービスがあったのでやってみた。写真をメールで送るだけ。私はコモドオオトカゲ。「ぱっちりした目が魅力の肉食系女子」。マダガスカルでモテるそうだ。
他の家族も試したらコモドオオトカゲがもう一匹、ヒグマが一頭…猫はどうだろう?猫の顔なんか読み取れるか!と拒否されるだろうか。まあ、やってみた。蓮爺さん、「クリオネ」だそうだ。「かわいらしさが魅力の肉食系男子」。
その通りである。
当たってるね、これ。

2009/08/21(Fri) 15:26  コメント(0)

◆ポー 


蒲団が好き。敷くと真っ先に来る。歳をとって益々淋しがり屋。早く誰か(猫または人)来い来いと大きな声で呼ぶ。無視していると一人仰向けに寝る。

2009/08/10(Mon) 20:01  コメント(0)

◆カッパ? 

新聞の投書で、畑の胡瓜を荒らす犯人を張っていたらなんと猫だった!なんで胡瓜を食べるのか、と困惑されていた。
食べます。うちの瑠璃坊という黒猫は胡瓜を切る音がすると目の色を変えて流しに跳び上がる。仕方なく一つやると「カリリ」と良い音を立てて食べる。もっともこいつが食べるのは胡瓜だけではない。枝豆の鞘、芋、カボチャ、チョコレート味のカステラ(ほかの猫はチョコレート味は嫌いらしい)、レモン、餅…とにかく人間が食べるものはとりあえず噛み締めてみる。その結果ぺっと吐き出すことは滅多にない。
拾われてからずっと屋内で、人間を母と思って育ったからだろうか。食いしん坊であることも間違い。なんでも食べるおかげで、頭のてっぺんから尻尾の先まであんが入った鯛焼きのごとく、小柄だけれどずしっと身の入ったおいしそうな猫に育った。

2009/08/07(Fri) 01:38  コメント(0)

◆アカ親子 


アカとその子供
アカは実家の母がせっせと餌をやっているオス猫。去勢していないおやじ猫らしく顔が大きい。大きい割りに、いつも他の猫に餌を取られる。母はそういうアカがかわいいので、アカ専用の茶碗を用意した。これだとアカが餌を食べるため顔を突っ込むと、ぴったり蓋をしたようになって他の猫は顔を突っ込めない…はずだった。しかし、アカが大きな顔を上げて「あーお」と、鳴いた瞬間に他の猫が顔を入れてしまって、後はアカはそれを見ている。母はしきりに不憫がるが、アカ自身、文句も無い様子だ。それに第一、ちっとも痩せる様子は無いから大丈夫だ、と私は母をなだめている。
他の猫達もそうだが、アカは、いつもうちにいる訳ではない。しかしだんだんうちの猫という事になって来ている。私が実家に帰ると近所の人が、「あんたの所の顔の大きい猫が、昨日あんた方に向けて道を歩きよった。」などと親切に教えてくれる。
噂では、アカは元々隣の集落のおばあさんが飼っていたが、この人が特養に入ってしまったので、うちに来るようになったとか。猫の間では、うちは「食いっぱぐれたら行ってみな」的スポットなのかもしれない。
毎年二回子供を産むお母さん猫二匹が、今年は何故かアカを取り合って、アカそっくりの子猫も生まれた。もっともアカはどの子猫の面倒も良く見る。
ご飯時、母猫達がアカの餌を奪うに任せておいて「あーお、あーお」と鳴いて更なる餌を要求し、それをまた別のオス猫と子猫達が食べるのを見守り、残ったのを自分がきれいに食べる。それから、その頃既に跳び上がったりでんぐり返ったりして遊んでいる子猫達の近くに行って、どすんと伏せる。周りの警戒に当たっているかのようにちょっと得意で立派な様子だ。

2009/07/25(Sat) 14:26  コメント(0)

◆ぱぴぷぺぽ系 


正しくはシマを母とする兄弟達。
シマは、近所の家に住み着くパーちゃんと呼ばれる立派な長毛の猫と恋仲だった。しかし姉のクロのことをパーちゃんは好きなようで、(と、パーちゃんちのおばあさんが言っていた)シマはしばらく姿を消してしまった。失恋の痛手だ、とか勝手なことを噂していたが、ある朝起きてみると家の中を子猫がたくさん駆け回っていた。なんだこれは!と驚いて見ると、シマが偉そうに子供達を遊ばせているのだった。
どうやら近くの空き家で出産後、頃合いに育ったところで里帰りしたようである。ただし、シマはその後子育てらしきことはせず、もっぱら姉のクロが乳をやっていた。
長めの毛の縞模様が二匹、長めの毛の黒が二匹。パーちゃんと似ているが、パーちゃんのライバル「よそのクロ」にも似ている。猫は別の父親の子猫をいっぺんに産むそうだから、はっきりわからない。とりあえず縞模様をピーとポー、黒をプーとペーと名付けた。
食べるだけ食べさせ、その頃はまだ外に出していたから、好きなだけ走りまわって、ピープーペーポーは大きく大きく成長した。とくにオスのピーペーポーは骨格からして大きかった。匂うと犬臭いのだった。
その後、近所からの苦情で猫を外に出さないことにしたが、大きく力強い彼らはどうやっても破って出て行く。疲れてしまい、ついプーにきつく当たってしまった。やがてプーは出て行って帰らなかった。
ペーは一番良く脱走して、しかもおおらかで猫がいいので、猫嫌いの家も分け隔てなく訪問する。いけないとは知りつつ、遠く離れた公園に連れて行き、置き去りにした。数日して大きな声がするので見たら、ペーが帰って来ていた。餌を好きなだけ食べると満足げに毛繕いした。それを見て二度と置き去りはすまいと思った。猫は捨てた人間を恨みもしない。閉じ込めた人間を恨みもしない。こっちが彼らを閉じ込めるために窓をがたがたやっていると、一緒に脱走方法を考えている仲間であるかのように期待に満ちた目で見ているのだ。
ペーは、思いがけず早く死んでしまった。人間で言うと脳卒中のような感じだ。その立派な大きさ、高貴な単純さおおらかさを讃えて、ペー大明神の絵はちゃぶ台の向こうに今も貼ってある。
母シマも、毎日縁側の高いところから遠くを見ていたが、ある朝出て行って帰らなかった。この一族で残って歳を重ねているのは、ハンプティダンプティのような太った双子の縞猫だ。いつも何故か左右対称になりたがる。

2009/07/19(Sun) 12:28  コメント(0)

◆蓮爺さん 


かわいい子猫が捨てられていると聞いて、嫌々見に行ったら、雨上がりのアスファルトにこびりついた古新聞を一生懸命舐めている姿があった。しかも道の真ん中で。仕方ないので首根っこをつまんで家まで連れ帰る。その約八百メートルの間、おとなしく後ろ脚をくるんと曲げているので、利口で元気な子猫だわいと思った。
恒例により獣医に健康診断に行くと「子猫?!じい様ですよ。しかも歯がほとんど無いくらいの高齢です。」と言われた。そういえば佐々木倫子さんの『動物のお医者さん』にあったぞ!こういう展開。それにまんまとはまってしまうとは…
蓮ちゃんと名付けられた(これも私の趣味じゃない)爺さんは、実は大変な病気持ちだった。他の猫と一緒にしないようにと念を押され、病院のケージまで頂いたが、それに入れると猫が変わったように七転八倒して錯乱する。ケージを壊す勢いだ。病院のケージだけに、なんか悪いもんでもついとるんか?という感じなのでケージから出してしまった。
爺さんは、拾った時はよれよれだったが「栄養がついたら縞も綺麗に出るでしょう」という医者の言葉通り、コンパクトな身体に細かい縞模様がくっきりしてきてなかなかキュートだ。白内障でほとんど目が見えないようだが、気は強い。気に入らない時はしっかり鼻を鳴らす。いちいちの動作が、コンパクトで愛らしく、きっとお年寄りに愛されて狭い家でちんまり暮らしていたのだろう、飼い主が亡くなったか入院して野良になったのであろうなどと、家では勝手に想像している。
些かぼけてきて、不都合なところで排泄するので、SSサイズのおむつをして頂いている。おむつを替える時、嫌がるかと思ったら「ぐるぐる」と鼻を擦り付けたりする。もしかして前からおむつ爺さんだったのかもしれない。

2009/07/18(Sat) 20:08  コメント(0)

◆金田一系 


一昨年夏、近所の金田一公園(仮名)に三匹で棄て置かれていた。じりじり暑く大声で鳴いているが、周りの立派な住宅からは全く無視されている。仕方ないので連れ帰る。動物用注射器でミルクをやる。すごく飲む。注射器ごと飲み込む勢い。病院で健康診断してもらったら「子猫なのに皮膚が老化したみたいで変!」と言われた。まさか何かの実験体か?!
黒いオスは瑠璃
白いメスは海
白いオスは空
と家人が名付ける。私の趣味じゃない。
瑠璃はいつまでたっても子猫のようにミイ!ミイ!と鳴く。私が帰って来るのを縁側から発見すると「お母ちゃん!!」とでも言うようにミイミイ叫ぶので恥ずかしい。
いつまでも赤ちゃんのようだと思っていたら、海ちゃんとの間に子供ができてしまった。子供が子供を産んだ。しかし母体が成熟していなかったのか、乳を飲ませず、赤ちゃんも飲もうとせず、ミルクも受け付けず、やがて死なせてしまった。その後、瑠璃と空は去勢した。
そんな風に大人のはずだが、瑠璃はいつまでも子猫のようだから、「瑠璃坊」と私は呼んでいる。呼んだだけで「ぐるぐる」と言う。こいつは…。

2009/07/15(Wed) 13:21  コメント(0)

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