03/06の日記

21:16
ファンキーベイビー
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公立高校受検でかしましい世の中をよそに、我々はお別れ校外学習。ボーリングして焼肉バイキング昼食というファンキーな一日を楽しんだ。

焼肉バイキングの店には何と綿あめコーナーが有り、これが皆に大人気だった。不器用な連中は腕に綿あめが絡みついたり髪に絡みついたりして、ギャーギャー騒いでおった。とはいえ多動の集まりである我々にしては比較的おとなしく、あまり店に迷惑をかけずに済んだのはやはり食べる事に一生懸命だったからだろう。

私は肉は苦手なので、コーヒーと野菜と何か目新しげな物とケーキがあれば十分だ食べる量も大体決まっている。あとは、私の前に座っているHさんの肉をひっくり返してやったり、良く食べるのう、とニコニコ全体を見渡しては楽しんでいた。

大体は他人の胃袋を心配する習性があるのだが、彼らは普段から強者揃いであると知っているので「さすがに食い過ぎた!」と叫んでいるのも安心して笑っていられたのだ。


Hさんは知的障害のクラスだからいつも一緒にはいないのだが、他の子供たちが嫌っているので私と担任の先生と三人で座っていた。この子に関しては、昨年度事件が色々あったそうで、先生たちから明らかに厄介者扱いされている。よく、ぐずぐず言って廊下に立ちすくんでいるのだが、話を聞いてみると誰それに嫌な事を言われた、酷い事をされた、気分が悪い。教室には行きたくないというパターンが多い。

それを担任や関係する先生に言うと「結局は彼女に原因があることが多いから放っておいてください」と言われる。そうかもしれないが、やはり言われたりされたりしたことが事実ならばそっちの人間も咎められてしかるべきだ。理由があればいじめて良い等とこのご時世普通は言わないだろう。なぜHさんには皆当然のように冷たいのか。

今日など、ボーリング場前の駅から歩くとき、Hさんが私の腕にさばろうとしたその瞬間「人に触ったら駄目!Hさん。セクハラよ!」とi先生が鋭く叫んだ。(私もHも女で多分へテロセクシャル)Hさんは人に馴れ馴れしく触る質で、それをいやがられてトラブルになり、それが元でHさんがいじけることになるから人に触らせないようにしつける、というのが先生達の理屈らしい。しかしHさんの目の前で他の女の子がi先生に抱きついてもおとがめなしなのである。

i先生は教室で男の子がスペースがなくて仕方なく先生の後ろをすり抜けた時も「あんたそれはセクハラよ!」と大袈裟に騒いで「教育」するのであるが、それを見るにつけ私はセクハラが冒涜されているようで無性に腹がたつのである。

ともかくHさんは女の子である。他の女の子に許される事がなぜ自分に許されないのか、それは「あなたのためよ」と言われて納得できるか。

私にはHさんを先生たちが「結局は彼女に非があるから」と言って苛めており、その雰囲気が生徒たちに「結局あいつが悪いから」とHさんを苛める正当性を与えているとしか思えない。色々あったんですから、と先生たちは私に言うが、Hさんの言いぶんと引きくらべて、圧倒的に先生に分があるとは私には思えないのである。

こういう時、くたばれ先公!と私なら思うだろうし、実際ドアを蹴ったりくだをまいたりする者も学校には沢山いる。「ハ!?なんでいっつも俺だけ悪いんけーや!」「あいつも同じことしよろーが!」ドカーン!というあんばいに。大抵「お前が悪い事に変わりはない」と叱られるわけだが。

俺も悪いがあいつも悪い、そして大体先生も悪い。その辺をもう少し先生は公正に判断しないと弁の立つやつには勝てない。今はたまたまそういうのがいないだけだ。誰もが感心する弁の立つ生徒会長が「日体大を目指す」とかふざけたおべんちゃらを言うようではな…(昔から人気者を疑ってかかるひねくれた私である)

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