12/31の日記

19:56
ありがとうございました
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大晦日。

昨日神楽君と長屋の大掃除を済ませ、2つの入り口に片方はトラディショナルな、片方は派手な飾りをつけた。今日は比較的のんびり過ごす。

神楽君は最近はまっている金属加工を。ストーブでアルミニウム板をあぶってジュッと水につけ、引き出してトンカン叩いている。飾り金具に始まり、今は刀装(自分の模造刀の鞘に)をしている。これは「白銀師」という職人の仕事なのさ、と得意気である。

私は夕方いつもより少し早い時間帯に「いつもの通勤コース」に挨拶に行く。ほぼ毎日このコースを通りはじめて約9ヶ月というところ。それまでも時々行ってはいたが狭いしはみ出して来る車が多いのであまり好きではなかった。今は、五重の塔を過ぎ、橋を渡って上り道が見えると何とも安らいだ悦ばしい気持ちになる。

秋までは21、小吹、明敷、旧国道経由で吉敷に下りるという小一時間コースだったが、さすがにガソリンの減りが早いので今はフルコースはたまに。殆ど21の天辺手前で折り返しである。

春夏は色々な動物に出会った。特に月夜は狸も兎も良く出ているので注意が肝要だ。イノシシが大慌てで横切ったり、並走したりした日もあった。そもそも日参し始めたのは春の晩にムジナをひいてしまったからである。墓参りのつもりでもある。

梅雨の頃は夜な夜な小吹と明敷の間で怪しい実験をした。当時の同僚だった漢字学者先生が「今日もあれですか、気を付けて。へっへっへ」と送り出して下さったのも懐かしい。

21では何回も回ったり土手に突っ込んだりして危なかった。ギヤチェンジを素早く、アクセルを急に戻さない等々、師匠Tさんの指導を念頭に今は丁寧に走るようにしている。

坂の途中の森に囲まれたポケットに停車してライトを消していると、頭上を星や飛行機が運行していく。よく考えると怖いかもしれない場所なのだが、暗闇に何となく安らぎを感じる。

晴れた昼間は、霞む山々を窓から眺めて早くお山に行きたいなあと恋い焦がれるのである。

そういうご迷惑をおかけしお騒がせした道に本年中は大変ありがとうございましたと御礼を申し上げて早めに家に帰った。

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