12/12の日記
11：11
おめでとうございました
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近年女の人から人生相談？される事が多くなった。よほど私が年配に見えるのだろうか。確かに気づけば職場の女性の中では上から数えてゴホンノ指に入るはず。しかし隣のi先生（物言えば唇震えるような方）が私より五つも年下だったと知った時には侮辱にも近いものを感じた。他人からみたら順当に見えるのかもしれないがなんで私はこんな人より年寄りなのだ！と腹を立てたものだ。
最近受けた人生相談はなかなか凄絶だった。Oさんは私より１つ下だが、そんな歳とは全く思えないいわゆる美魔女である。しかし性格は地味なんだそうで、23歳まで男性と付き合った事がなかった。それが職場の上司に言い寄られ、断ったら激しいハラスメント。それを撃退したのが３つ下のバイト学生N君であった。N君は前から好意を持っていたらしく猛烈アタック、Oさんも助けてもらった恩義もあるので付き合いだし、結婚。
ドラマチックだ。しかし子供が未熟児で生まれてきたことでN君は豹変。「俺は障害児だけは欲しくなかった。全部お前のせいだ。18歳までは育ててやるが、俺の人生を狂わせた責任を18年後にきっちりとれ！」とのたまわったという。バカだ。まあ、歯医者だから仕方ない。
未熟児だったが当然障害もなく、子供は育った。しかし大学受験に失敗し、約束通り？子供とOさんは家を追い出された。離婚はしていない。アパートはN野郎が借りてくれている。Nの母親がたまに孫のためにおかずを持って来てくれる。しかし、その代金を月10万円要求されるので来てほしくないという。それはそうだろう。
Nは絵に描いたようなミソジニー男で（まあ、歯医者だから）Oさんの服装、化粧、香水等すべてハデハデにさせていた。家に来る男にOさんは誰とでも寝る女だからやってもいいぞ、と言ったりした。しかも気に入らないと人前でも歯科医院の中でも外でもOさんを殴るのであった。Oさんとは出産後一度も寝所を共にせず、あちこちで浮気を繰り返している。何ともありがちドラマチックである。
では、今Oさんはどうしたいのか？もうNの家には帰りたくはない。離婚もしたいので弁護士に相談したらしい。すぐしようよ、と私が言うと、ここが私の弱い汚い所なんですと涙ぐむ。つまり、子供は今浪人中なのでせめて大学が決まるまで今のままでいようと思う。離婚という事になるとアパートも出なくてはならないし…
しかしそれでは、大学が決まったら決まったでまたお金はいるわけだからNに弱味を握られるのではないか。私が強く言う事でもないのであとはOさんが強くなって下さる事を祈るのみ。Oさんのお父さんは高齢だが存命である。このお父さん、ある時NがOさんの事を悪し様に言うのをじっと耐えて最後に言ったという。「N君、私達は娘を真面目に正直に育ててきました。しかしこの子には大きな欠点があったようだ。それで君を不幸せにしてしまって本当に申し訳ない。この子の欠点は、男を見る目が無かったという事です。」
お父さんはどんなに悔しかっただろう。Oさん、お父さんが生きていらっしゃるうちにスカッとさせてあげてください。
今日は私の父の誕生記念日だ。生きているうちに全くスカッとさせなくてガッカリばかりさせた父が生まれた日である。父も親をガッカリさせる事の多い人間だった。父の父は子供をガッカリさせる人間だった。父の父の父は周囲をガッカリさせて逃亡し、自分だけアメリカ人になった。何代も続くガッカリ系である。
私は自分の子供にはガッカリしそうにない。二人とも凡庸で大した事はしないが、それでもはるかに私よりましな事をしていると思うからだ。
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