□UNREQUITED LOVEB
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「あれー、エミル。お前先に来てたんだ。」
ビクッ
ゆっくり呼びかけられた方へ向くといつも通りに明るい蒼紫とポーカーフェイスの冬獅郎が立っていた。
最初言葉に詰まってしまったけど俺は普段通りに話をした。
昨日の事を0(ゼロ)に戻す為に…。
「あっ…あぁごめん!!ちょっと用があったから先に学校に来ちゃった…。ハハッ。」
(よし!ちゃんといつも通り話せてる!!)
俺は蒼紫にそう言って笑って謝った。
大丈夫。いつも通りに…。
これからも…。
そう心の中で自分に言い聞かせながら冬獅郎にも朝の挨拶をした。
「冬獅郎もおはよう。」
いつもの様に笑顔で言った。
その瞬間冬獅郎は俺の腕を掴み、
「ちょっとこい!!」
と言っていつも女の子達と睦事をしている『資料室』へと引っ張っていかれそしてその部屋へ押し込まれた。