□UNREQUITED LOVE
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「はぁ…。」
「ため息なんかついてどーした?エミル。」
そーいって声をかけてくれたのは、俺らの中で1番兄貴的な存在の蒼紫だった。
「んー、いやぁかっこいい2人がうらやましいなぁと思って…。」
「「はぁ!?」」
2人の声が揃っていた。
「こいつ自覚ねぇのか?」
「ほんま天然やなぁ…。」
2人がヒソA話しをしながら俺を不思議そうな目で見た。
「何だよ!?」
![](http://id13.fm-p.jp/data/331/sakurazuki18/pri/16.jpg)
「何でもねぇ〜よ。お前は可愛いA。」
蒼紫は小さな子供をなだめる様な口調で俺の頭をポンAと叩いた。
「女だけじゃなくて『男』にももててんのに…。」
冬獅郎がボソっと呟く。