□UNREQUITED LOVE
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「はぁ…。」

「ため息なんかついてどーした?エミル。」

そーいって声をかけてくれたのは、俺らの中で1番兄貴的な存在の蒼紫だった。

「んー、いやぁかっこいい2人がうらやましいなぁと思って…。」

「「はぁ!?」」

2人の声が揃っていた。

「こいつ自覚ねぇのか?」

「ほんま天然やなぁ…。」

2人がヒソA話しをしながら俺を不思議そうな目で見た。

「何だよ!?」

「何でもねぇ〜よ。お前は可愛いA。」

蒼紫は小さな子供をなだめる様な口調で俺の頭をポンAと叩いた。

「女だけじゃなくて『男』にももててんのに…。」

冬獅郎がボソっと呟く。
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