蜜色の君
□九尾覚醒。
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「こいつらよ…お前の悪口言ってたらいきなり掴みかかってきやがってな。返り討ちにしてやったぜ!はははは!」
男がサクラちゃんの頭を掴みゲラゲラと笑う。
「止めろってばよ!」
俺は男を殴ろうと踏み出したが…
「おっと。手を出したらこいつらの命は無いぜ。」
男はクナイを取り出しサクラちゃんの首に当てた。
「くっ…」
サクラちゃんを人質に取られちゃ手を出せねえ。
俺は悔しくて唇を噛んだ。
「ナル…ト…」
サスケが意識を取り戻したらしく小さな声で俺を呼んだ。
「サスケェ!!」
「すま…ない…俺…」
「もう喋るなってば!」
俺は泣きそうになりながら叫んだ。
「勝手に盛り上がるなよな。おい九尾。これからお前には死んでもらうぜ。」
男は俺に近寄ると腰のポーチから新たにクナイを取り出した。