心の中の青いカケラ
□雲
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雲浮かぶ
黒けれど 淡く
暗けれど 儚い
天広がる
青けれど 強く
明けれど 果てない
どんなに雨水落としても
それはどこかのただの霧
どんなに雷 鳴らしても
それはだれかの空耳に
天のくもりは
孤独に浮かんで
誰の目にも触れないまま
風に吹かれ流され
天の藻屑となった
そっと消えた
吸い込まれるように
消えて
生まれて
流されて
そうして動いていく
そうして流れていく
何も変わらずに
けれどくもりは
何かが変わった
形を変えて
姿を変えて
小さな変化
気付かれないほどの
大きな変化
みんな知ってる
変わらないまま
変わり続ける
流れの中の片隅の
大きな存在