小説
□飛べない鳥E
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翌日、岳人は普通に学校にきとった。
クラスの友人らは単に風邪で休んでたと思ってたから、変に接する奴はおらんかったけど、レギュラー陣の岳人への対応はどうやら違う様子。
久々に部活にも顔を出した岳人に、話しかけようと必死なんが丸見えや。あの跡部でさえ…
「おい、向日っ!!」
「あ?」
「ほらよ、受け取れっ。」
「なんだよコレ…あーっ!!これ、こないだの超美味かったリッチな感じのチョコじゃん!!なんだよ〜もうねぇって言ってたじゃん!!食べていいのか?」
「あぁん?当たり前だろ。」
キラキラと目を輝かせる岳人。跡部が、わざわざ自分のために買ってきてくれたなんて
たぶん考えもつかんやろなぁ。