小説

□飛べない鳥D
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修学旅行でも合宿でも、一番最後に寝て一番最初に侑士が起きてるのが普通だし。
あ、けど前に俺ん家きた時も侑士寝てた気がする?


「あかんわ…岳人ん家は、妙に安心してまうねん。」

「いつもは不安なのかよ?」

「いや不安っちゅーよりも…ってスマン岳人!」

いきなり謝ってくる侑士に驚いて、体がビクッと跳ねた。

「俺が膝かりとったから動けへんかったんやろ?ごめんなぁ」「別にいいって…俺もだし」
「何がや?」
「べーつーにー」


ずるいとわかりつつ、わざと小さく呟いて言って誤魔化す。恥ずかしすぎて、手を握りしめてたなんて言えるはずないよな。
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