小説
□飛べない鳥D
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「お、なんか侑士が膝のっかてるから動けねー。」
上半身を動かしながら、そう言ってても別に嫌なわけじゃねぇ。
これってあれか?膝枕ってやつ?そういえば前に、侑士が屋上で彼女にしてもらってんの見たことある気がする〜。そん時は、眼鏡したまんまで寝てもなかったような…。
「ったく。しょーがねぇな、まぁ…侑士の寝顔はレアだしなっ!!」
侑士を膝に置いたまま、俺は側にあったDSを手に取ってゲームに熱中した…しばらくして、いきなり侑士が起き上がってDSに頭をぶつけるまで。
「ぷっ…ばっかだなぁ侑士!!」
「いっ…た、はっ!!俺マジ寝しとった。」
「珍しいよなぁ、侑士が寝てるなんてさ〜。」