小説

□飛べない鳥E
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あかん、ほんまあかんで。

クールで、ポーカーフェイスな忍足君のはずやのに…。

岳人への気持ちに気づいた途端、平常心保てんくなってもたわ。

岳人の膝枕、しかもママさんにも見られ…。まぁ、夕飯ときに笑い話にされた程度やから、はたから見たらどうってことない状況やったんやろ…しかし恥ずすぎる 。


でも、いっちゃんあかんかったんは岳人が顔、近づけてきた時やな。


あれ以上あんままでおったら、変な気が起こりそうで…けど予想外に冷たく言い過ぎたわ。

一瞬、岳人の表情が曇ったん…なんかフォローすべきかとも思ったんやけど、なんやすぐに笑いよるから、あえて話ぶり返すこともないと思ってん。


けどな、その後からずーっと岳人が本気で笑てへんことくらい、俺は気づいとったんやで?
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