小説

□飛べない鳥D
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足に何か当たってる。
こそばゆい。

そんな違和感に目を覚ますと、太ももあたりに侑士の顔があった。
なにしてんだ?

体を起こしてみようとして、はじめて気づく温もり。

うわっ!!何で手繋いでんだ?!!

どうやら俺が一方的に握ってたらしく、力を緩めると侑士の手は、するりと離れた。

マジ恥ずかしい…
俺…ちょーガキだ。

慌てふためいて暴れた俺に対して、ノーリアクションな侑士。覗き込むと、寝てる?てことは手も寝てる最中で、侑士は気づいてないんじゃね?
安心して、もう一度侑士の顔を見つめる。


「眼鏡外してる…うわぁ、まつげ長っ!!……ほっぺたつるつる!!」

こうして見てると、普段は20代後半に見える侑士も、なんか子供っぽく見えるぜ。
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