小説

□飛べない鳥C
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心配して駆けつけた俺を、キョトンと見つめる岳人。

なんや、ただの思い過ごしか…と態度でわかり、そのまま地面にしゃがみこんだ。


「わっ!!侑士っどうしたんだよ?学校はっ?」


なんとか俺を立たせようと、腕をぐいぐいひっぱる岳人を逆に引き寄せて、抱きしめた。


「あほ、あないなメールみたら……普通心配…するやろ?」

「侑士…泣いてんのか?」

おとなしく俺の腕の中にいる岳人が、俺の顔を覗こうとするので慌てて岳人の肩に顔をうずめる。


「あかん…見んな。」

「なんか最近、侑士泣き虫だなっ……ごめんな」

俺のせいだよなっと付け足しながら、岳人が背中をさすってくる。

俺はその手を掴み、ギュッと握りしめ、さっきまでの感情的な態度とは一変して淡々と話しだす。
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