□手紙お手紙
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翌日は手紙もなく平凡に過ぎていった。


終わり。



封筒がある、私の下駄箱の上履きの上に。

終わっていなかった…。

まさか一日、間を空けてくるとは…。


前回と同じ封筒をカバンに入れて昼休み人気がない場所で読んだ。


【一昨日は行けなくてごめんね、
今日は絶対行くから。

一昨日と同じ時間、同じ場所で待ってます。

きてくれないと殺しちゃうぞ。


           神威】


なんなんだろう、この人は。

自分から日にち、時間、場所を指定したにも関わらず、すっぽかしておきながら私には絶対来いって。


脅迫状も二通目になると耐性がつくのか前回ほど慌てたりはしない。


でも脅迫状だし…、
行かないと何されるか分からないからなぁ……。


まあ、イタズラの可能性も拭えないけどね。



一昨日と同じ場所、同じ時間。

腕時計で時間を確認して顔をあげると、制服姿の高校生らしき男の子が一人立っていた。


私に近づく男の子に警戒する。


「君、ここで何か用があるの?」

「人を待ってるんです」

「ふーん、ここは危なくなるから早く帰ったほうがいいよ」


あれ?

この人は神威という人じゃないのかな。


「違ってたらすみません、
神威さんですか」


違うだろうけど一応確認したら少し驚いた顔をされた。


「驚いた、君みたいな娘にまで知られてるとは思わなかった」


え、つまり、この人が…


脅迫状の送り主!


「私に覚えはないんですけど、何か神威さんに恨まれるようなことをしましたか」


「恨み?それ以前に初対面だと思うよ」


?わけが分からなくなってきた。


私はカバンの中に入れていた今日貰った封筒を出して神威さんに見せる。


「じゃあこの脅迫状はなんですか」


神威さんは私から封筒を取って中の便箋を読んだ。


「君って高杉晋助じゃないよね」


高杉晋助!?
私でも知っている不良の名前だ。


「違います」

「ごめん、間違えた」

「え?」

「これは高杉晋助宛ての決闘状なんだ、けど間違えて君の下駄箱に入れちゃたみたいだね」


あのファンシーな封筒が決闘状なんて思わないだろうな。


高杉君のクラスの下駄箱はうちのクラスの下駄箱のお向かいにある。


迷惑な人違い
…でもよかった〜。


「高杉君の下駄箱はお向かいにあります
あと高杉君は停学中です」

「そうなんだ」


まったく人騒がせな間違いだった。


「じゃあ私はこれで」

「ちょっと待って」


手首を掴まれた。


「君、結構可愛いね
俺の彼女にならない?」


ナンパされたような気分だ。


「ごめんなさい、お断わりします」


あっさり断ると掴んでいた手が放されたので家に帰った。

 
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