□冥姫 第三十四話
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土方さんが坂田さんに替え玉だと異議を唱える。


「土方君 マラソンは人生そのものなんだよ
山や谷を越えてゴールするころには成長もしているだろう、
そうまるで別人のように…」

「まるで別人のようにじゃなくて別人だろーが!
まるっきり別人だろーが!」


そこへ山崎さんがゴールした。
山崎さん…髪型が変わってる
モヒカンになってるよ。


「見ろよ、山崎君も成長して変わっただろ」

「なんでモヒカンになんだよ!
成長って言うより劣化してるし!」


土方さんがツッコミをいれる。


「うう…観察なのにこんな目立つ頭に………」


涙に暮れる山崎さん。


「山崎さん 時間はかかるかもしれませんが絶対もとに戻るんですから悲観しないでください」

「美月ちゃん…」

「!山崎まさかお前コイツらに…」


山崎さんは坂田さん達にモヒカンにされたのに怒るどころか土方さんを諫(いさ)める。

どうしてだろうと思っているとタクシーが停まり

沖田さんが降りて…。

今 理由がよく分かった…。


土方さんも理由を理解すると替え玉タカティンさんのことを追求するのをやめて本戦にいこうと急かす。


そんな中ゴールの手前にパトカーが停車し近藤さんと神楽ちゃんが降りてきた

迷子になっていたようだ。



結局 棄権したり脱落したりで4チームも残らず
坂田さん達と私達の2チームしか本戦に進むことはなかった。


車を使ってゴールに辿り着くのもお通ちゃんが問題なしとしたのに土方さん顔色がよくない。


土方さんの顔色を心配してか近藤さんがチームの皆にチームワークを確認するように話しかけた。


賞金目当の沖田さん。

植毛のことしか頭にない山崎さん。

私はできる範囲で頑張ると答えた。


「総悟も山崎もシャイだな
ところで俺 今日とっつぁんとゴルフ行くんだけどこれ何時終わり?」


土方さんの顔色はますます悪くなり、顔は引きつっている。



そんなこんなで本戦の説明がされた。


本戦は三本勝負 勝利の多いチームに公式の座が与えられる。

本戦の一回戦はお通ちゃんに関する知力勝負(クイズ)


回答席はすべり台

問題正解すると相手チームのすべり台の傾斜が上がり

間違うとその人のすべり台の傾斜が上がる、バラエティでよくある形式のやつだ。

 
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