□冥姫 第三十四話
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土方さんって凄いな

話術で二次元 三次元関係なくオタクさんたちの心を掴み
‘通選組’なる組織を結成し、今や最大勢力として君臨している。



‐‐‐



ある日 テレビ番組の企画でお通ちゃんの公式ファンクラブをつくることになった。

トップアイドルの公式ファンクラブの座を手にすることは頂点に立つということ

当然土方さんも番組に応募し出場することになった。


「宮中、お前にも協力してほしい」

「応援をしに行けばいいんですか」

「いや 通選組の五人目として一緒に出場してくれ」


はい?


「規定では四人一組ですよね」

「その通りだ、けどよォ
トッシーがお前と一緒がいいって言って聞かねえんだ
しかも応募した後になってから言いだしやがって。

お前が目立つのが苦手なのは知っているが頼む。

規定については番組側に話つけて特別枠を用意してもらったから大丈夫だ」

「どうやって話をつけたんですか」

「出場するチームは1チームを除いて、全て俺の手駒だからな」


どんだけ凄いんだ。


「お通ちゃんのこと詳しくないから役に立たないですよ」


目立たないようにしてたのは母上に真選組にいるのを知らないふりしてもらうためだったから前ほどは気にしてない、

だからって目立つのはあまり好きじゃないけど。


「大丈夫だ、お前は居てくれるだけでいい」


トッシー成仏の一環として出場することになった。





大会当日

土方さん 近藤さん 沖田さん 山崎さん 私は会場で異様なほどの熱気に包まれていた。


ステージの上にはお通ちゃんがいる。


「みんなーお通のこと好きィ?
大大大大好きィ?」


大大大大好きィィ!!と会場の声がそろう


司会役の人がさらに煽り 会場が沸く。


なんの前ぶれもなく坂田さんがステージからとんでもないことを口走った。

坂田さんだけでなく新八君や神楽ちゃんと知らない人もステージに上がっている。


お通ちゃんのため(?)とは言え、坂田さんが口走ったことができないと予選を前に敗走するチーム続出。


警備員によってステージから下ろされる坂田さん達

坂田さん達も出場してたのか。



なんやかんやで司会が予選の説明をする

予選は10キロマラソン
本戦に出場できるのは1000チーム中 4チームのみ
チームの一人でも四位内に入ればいいとのこと。


お通ちゃんのかけ声でマラソンがスタートする。


私も走りだした。



ゆるやかに走ったのに三位でゴール(一位は土方)

なんでもコース上で異変がおきて次々棄権しているらしい。


それより二位の人
坂田さんチームの人なのだけど明らかに入れ替わってるよね?

ステージ上で見た人とは国籍からして違う。

 
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