二万ヒットフリリク

□ツンデレ×天然=誤解
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翌日

山崎さんからは何の報告もない。


別の人にも聴いてみたほうがいいよね、
沖田さんは脇道に詳しいかも。


沖田さんも私も見回りだけど別々で見回りだから帰ってから聴こう。



夕方

キョロキョロと沖田さんを捜す。


「また山崎でも捜してんのか」

「いえ、沖田さんを捜して……って土方さん!?」

「へェ 今度は総悟か、明日は万事屋の野郎か?別の野郎か?」


いつもより瞳孔が開いてる気がする。


それより土方さんの一言が引っ掛かった。


万事屋…坂田さんか
それだ!

坂田さんならそういうの詳しそう。


「土方さん 今から坂田さんのとこ行ってきますね」


助言ありがとうございますの意を込めて微笑むと走りだした。


「お、おい!」


時間短縮のため 屋根の上を移動して万事屋に到着し
さっそくインターホンを鳴らす。


「新聞なら間に合ってまーす」


いつもの調子の坂田さんがガラリと戸を開けながら言った。


「こんばんは」

「美月ちゃん!?どーしたの?
俺に会いに来てくれたの」

「はい、坂田さんにお伺いしたいことがありまして」

「話は中で聞くから上がって」


通された応接間には神楽ちゃんと新八君がいた。


「美月ちゃん!遊びにきたアルカ」

「いらっしゃい美月さん」


丁度いい、二人にも聴いてみよう。


三人に花売りの子供を捜していること、半分は意地みたいなものだけど何が何でも捜し出したいという熱意を語った。


「お前ら心当たりあるか」

「ないアル」

「僕もありませんね」


万事屋さんでも知らないか…。


「美月ちゃん晩メシまだだろ、食ってきなよ」

「あ、いえ、もうお暇(いとま)します」

「いーから食ってきなよ」

「たいした物はないけど食べてくヨロシ」

「すぐ作りますね」


新八君が作るんだ。


「じゃあ手伝うよ」

「美月ちゃんはお客さんなんだから、いーって」

「料理は新八にまかせてゆっくりするネ」

「僕一人で大丈夫ですよ」

「そう?ありがとう」


料理が出来るまで坂田さんと神楽ちゃんとお喋りをして食べ終わってからは四人で話に花を咲かせていた。


頭の片隅で時間を気にしていたけど楽しくて楽しくて
ついつい長いをしてしまった。



楽しい時間に水を差すように坂田さんの家の電話が鳴った。


「誰だよ こんな時間に」


めんどくさそうに坂田さんが電話に出る。


我に返り時計を見て驚いた、
日付は変わってないけどかなり遅い。


右肩に重みを感じた、
見ると神楽ちゃんが眠っている。


「神楽 寝ちゃったか」


坂田さんは神楽ちゃんを押し入れにいれて襖を閉めた。
ドラ○もんみたい。


「坂田さんごめんなさい
すっかり居座ってしまって、帰りますね」

「どうせだから泊まっていきなよ」

「それはさすがに」

「銀さんさっきの電話は誰だったんですか」

「多串君から間違い電話」

 
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