二万ヒットフリリク

□薬は用法 用量を守りましょう 二日目
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「土方さん!?どうしたんですか!?しっかりしてください!」

「…だりー」


気分悪そうにムクリと起き上がった。


「大丈夫ですか?」

「宮中なんで俺の部屋にいるんだ?」

「も、元に戻ったんですか」

「何言ってんだ?意味が分かんねーよ」

「土方さん!私のこと呼んでください」

「はあ?」

「お願いします!」

「?宮中」


薬の効果が切れたんだ!!


「長い夢を見てた気がするぜ」

「それって私のこと好きになる夢じゃないですか」


笑顔で聞いてみた。


「…そうかもな」


土方さんはフッと笑った。





お騒がせの惚れ薬事件も忘れかけた頃
私は公園のベンチで惚れ薬(栄養ドリンク)を飲んでいた。

あのあと
実は惚れ薬がもう一本存在し、天人が江戸で紛失していたということが分かって回収、販売中止騒ぎになったんだけど

結局 惚れ薬は見つからなかった。

でも被害報告もないし
ちょっと前に そろそろ販売しても大丈夫だろうということで販売再開され、現在 私が飲んでいるというわけだ。


再開の折り、試しに飲んでみたら甘くて中々美味しかったので たまに買って飲んでいる。


今日のは‥不思議な味がするなぁ
味 変えたのかな。

半分ほど飲んで成分を確認しようとしたところで異変に気づく。

あれ?景色が歪んで…


真っ暗になった。



「起き………しっかり……」


知った声が私を呼び、意識が除々に覚醒していく。


ゆっくりと目を開けた。





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