長い夢

□冥姫 第二十二話
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あの人なら何と言って慰めただろう?







ある日の隊首会でのこと

近藤さんから一つの提言が出され新たな局中法度が加わった。

“万事屋 憎むべし
しかし新八君にだけは優しくすべし これを破りし者切腹”


将を射んと欲すれば先ず馬を射よ。

解りやすい人だ
よく言えば明け透けな人。
まあ…ファイト!





「宮中 近藤さん見かけなかったか」

「お妙さんの家に行ってるんじゃないですか?」


ストーカーと局中法度を守りに。


「ったく あの人は」


大変だな土方さんも。



数日後

廊下を歩いていたら近藤さんに呼び止められた。


「美月ちゃん 君の力を貸してほしい」

「どこの組織を潰せばいいんですか」

「そうじゃないんだが、とにかく来てくれ」


近藤さんに連れられてきたのは お妙さんと新八君の家、
家主じゃない近藤さんに新八君の部屋に通された。


お通ちゃんグッズで溢れているが整頓されている部屋には新八君と坂田さんがいた。


「こんにちは」


挨拶は基本だ。


「心強い援軍を連れてきたぞ」

「確かに女性のことは女性に聞くのが一番ですね」

「ゴリラにしては考えたな」

「?何の話ですか」


説明もないまま連れてこられたから話がみえない。


事情を聴く。


「なるほど」


新八君は女の子と文通をしているがいい文章が思いつかないということだった。

文通相手の写真を見せてもらうとツインテールの可愛い女の子が写っていた。


「可愛い女の子だね」

「ビンに手紙と一緒に入ってたんです
名前はうららちゃんです」


…今どきビンに手紙を入れて流すなんて乙女チックなことするなぁ。


新八君が自分だと送った写真を坂田さんが見せてくれた。

写真には沖田さんが新八君を斬ってるところが写っている。

確かに新八君は写ってるけど…
なんで斬られ役?

これ知らない人が見たら沖田さんを新八君だと思うよね?
誤解が生じてんじゃ……

送ってしまったものはどうしようもないけどさ

…写真は ひとまず置いとこう。


「で、お妙さんのことを少し書いたらこの手紙が送られてきたと」


見事にうららちゃんのお姉さんのことしか書いていない。


「フォローをいれつつ話題を変えるにはどうすればいいんでしょうか」

「そうだねぇ、うららちゃんが本当にお姉さんを心配してるのは解るから…」

「やっぱここにいやがったか」


私の声を遮ったのは、窓の外から声を掛けてきた土方さんだった。


「近藤さん いい加減仕事ほったらかしてプラプラすんのはやめてくれよ
隊士達にフォロー入れる俺の身にもなってくれ。
宮中も一緒になって遊んでないで近藤さんを連れ帰ってこい」

「あっ!丁度いいところにきた
フォローの達人 土方十四郎!!

上にも下にも問題児をかかえフォロー三昧の日々」


近藤さん 自覚があるなら自重してください。


「なんの話だ?」

「これを読んでみろ十四フォロー君」

「十四フォローって何だよ!
俺は十四郎だ
語呂悪いにもほどがあるだろ」

「お願いしますフォロ方さん」


新八君ものるなぁ。


「せめて統一しろよ!
何もかかってねーよ!!」

 
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