長い夢

□冥姫 第二十話 後編
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近藤さんたちの車両に乗り込むと近藤さんが刀を突き付けられていた。


「沖田君 美月君 君たちは見張りのはず、何をやっている」

「てめーこそ何やってんだクソヤロー」

「沖田君 伊東さんになんて口を…」


血飛沫が飛ぶ。

沖田さんは突っ掛かってきた隊士を斬り捨てた。


「その人から手を放せェェェ!」

「近藤さんは返してもらいます」

「沖田君 キミはやはり土方派だったか、美月君は中立だと聞いていたが嘘だったのか」

「いいえ、中立ですよ。
でもね自分の大将が敵に囲まれてるのに中立も何もないんだよ」


目付きを鋭くさせた。


「土方派?アノヤローは関係ない
言ったはずだ俺が欲しいのは副長の座だ、邪魔な奴は叩き潰す
土方は消えた
次は伊東先生 あんたの番だ」


刀を突き付ける。


「俺は誰の下も御免だ
俺の大将は一人だけ、そこをどきな
近藤(そこ)の隣は副長(おれ)の席だァ」


後ろから人の気配を感じる、人数は二人か。


「性悪だな用済みになれば僕も消すか、だが君の意見に賛成だ」


後ろの二人が斬りかかってきたので二人とも斬り捨てた。

沖田さんはその隙にスイッチを押す。


ドオオン

爆音が轟く

後ろの車両にセットした爆弾が爆発したのだ。


衝撃で列車が揺れ 敵の体勢が崩れた、敵は動揺している

その隙をついて近藤さんを救出し先頭車両に乗り移った。


「すまねェ総悟 美月ちゃん 全て俺一人のせいだ
俺ァお前らになんて詫びればいい
トシになんて詫びれば」


後ろを向いて話す近藤さんの背中を見つめた。

沖田さんが急に外から扉を閉めて鍵を掛ける
こんな作戦は聞いてない!


「総悟!?開けろ!!」

「沖田さん!?」

「近藤さん 戦は大将の首とられたら負けだ
引き下がっておくんなせェ」


一人で戦う気だ…!


「沖田さん私も行きます、だから開けて!」


二人でドンドンと扉を叩く。


「美月ちゃんには近藤さんの護衛を任せる」

「ふざけるな総悟!開けろ!」

「あんたの悪いところは人が良すぎるところだ
信じこそすれ疑おうとしねェ
いつかはこうなると思ってやしたがねェ」


沖田さんが列車を切り離す。


「だがそんなあんただからこそ俺たちゃ集まって一緒に戦ってきたんだ、

そんなあんただからこそ命張って守る甲斐があるのさァ」

「待てェェ!総悟ォォ!おめーに死なれたら俺ァ…」

「生きて帰ってこなかったら怒りますよ!!」

「そりゃおっかねェや」


車両が離れて距離が広がっていく。


「総悟ォォォ!!」


沖田さん あなたの思い受け取りました、
近藤さんは命に変えても護ります。



列車の外が騒がしい
あれは…鬼兵隊!?

それだけじゃない
仲間の真選組もいる。


「あいつらなんで――」


線路にボロボロになった一台のパトカーが入り込んできた。


「あれは…」

「…万事屋さん達と土方さん」

「な…で…なんで…なんでなんだよ……バカ野郎
なんでお前がこんな所にいるんだよ」


近藤さんの目から涙が流れる。


「俺にあんな仕打ちをうけておきながら俺のために…

トシぃぃぃぃ!!なんで来たァ
バカやろォォォ!」


坂田さんがバズーカを構えた。


「え?」

「近藤さん伏せ…」

 
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