長い夢

□冥姫 第十八話
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「きみ!真選組を辞めてうちで働かないかね!?」

「遠慮します」


「ちょっとあなた」


ボンテージさんだ。


「はい」

「銀さんとどういう関係かしら」

「えっと」

「いくらあなたが銀さんを好きになったって無駄よ!銀さんは私の…」


坂田さんが木刀でボンテージさんを殴った。


「あの人は銀さんのストーカー、くの一のさっちゃんさんですよ」


新八君が教えてくれた。


「…ストーカー」


近藤さんみたいなストーカーなのかな。


「店長お客様が来ました!」


ついに将軍様が到着した。


「皆 お出迎えするのよ」


お妙さんに続いて入り口めがけて走りだす。

私も付いていこうとしたら
東城さんとネコ耳さんが まごついていて階段を上れない。


ゴシャ

二人はローションで滑って頭から落下した。


近づいた店長さんも滑って頭から転んだ。

坂田さんたちは頭を打って気絶した人たちを手際よく片づける。

しかしキャバ嬢の数が減ってしまったのは不味い、

……私にとっては別に不味くないか。


焦った二人は苦肉の策で女装した、
時間の関係でソープ嬢に。


松平様が姿を現わす。


「おめーら早くこい」

「今日は初めて見る娘が多いな
新人さん?」


近藤さん土方さん沖田さんも来た、後ろには沢山の隊士さんたち。


私を見て目を丸くする皆さん。


「どうですかキャバ嬢に見えますか」

「………」


近藤さんは無言で私を見ている。

土方さんに視線を向けると顔を背けられた
耳が赤くなっている。

沖田さんに視線を向けるも唖然として反応がない。


後ろにいる隊士さんたちに視線を向けると、

顔を背ける人。

「ちょっ、無理だって」
とか言う人。

唖然としてる人。

等など反応は様々。

きっと、笑いそうになるほど似合ってないんだ
私が着飾ってるのが。

滑稽にみえるのかも。

だから二人はあんなに反対したのか。


その間に坂田さんたちは、なんかしゃくっとけばバレないとか言ってしゃくれている

近藤さん達に正体がバレたくないんだろう。


と、将軍様が現れた。


真選組の皆さんは外の警備のため出て行く。



私たちは将軍様の席に付き、お酒などを勧める。

酔いが回ってくると松平様が将軍様ゲーム(王様ゲーム)を提案して、割り箸を差し出した。


将軍様と将軍様ゲームするのって変な感じ。


私以外の女性陣…くじ引くの恐いくらい必死なんですけど…。

実際くじを持っていた松平様は女性陣の襲撃(くじ引き)により気絶。


バラけてしまったクジはパチ恵ちゃん(新八)が集める。


「あーあクジがバラバラじゃないですか
私が松平様の代わりにクジ持ちますからせーので引いてください
せーのォォォ!」


一本だけ不自然に飛び出した割り箸を将軍様に向けた。

あれ絶対 将軍クジだな。


けれど将軍様より早く女性陣がクジを奪う

しかし将軍クジはパー子さん(銀時)が取っていた。


将軍様に将軍クジを引かせようとしていたのにどうするんだろう。


「とりあえず〜二番の人
下着姿になってくれます」


いい案だと思うよ
将軍様を視覚的に楽しませることができる、

ただし二番を引いたのが将軍様じゃなかったらね。

 
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