長い夢

□冥姫 第十六話
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2時34分 公務執行妨害で逮捕された万事屋さん一行。


「マジで?」


万事屋さんはお通ちゃんの個人的な依頼でマスコットをやっていたそうだ。


やんや やんやと車の中で騒ぐ万事屋さんたち。


「すぐに釈放されますからここは穏便にしてもらえませんか」

「美月ちゃんがそう言うなら私はおとなしくするアル」

「ありがとう神楽ちゃん、さすが歌舞伎町の女王様ね」


頭を撫でた。


「神楽、テメー何一人で裏切ってんだァ!
しかも誉められて頭まで撫でてもらいやがって
そんなん俺がしてもらいたいわァァァァ!!」


また騒ぎだした。


「ところで土方さん お通ちゃんはどこですか」


姿が見えない。


「俺は知らん 総悟 見たか?」

「俺も知りやせん」


ピルルル

土方さんの携帯が鳴る。

山崎さんからだったみたいだけど忙しいと電話を切った。

山崎さんは連続婦女誘拐の捜索をしている。



話は進んで土方さんと沖田さんはどっちがモテるかで合コンするかと提案した

くだらない理由だな。


「………」

「なんだ 気になるのか宮中」

「美月ちゃんの嫉妬なら大歓迎ですぜィ」


私の視線に気がついたようだ。


「いえ、嫉妬とかじゃないです」

「じゃあさっきの熱視線はなんだったんだ」


熱視線を送った覚えはないけど。


ため息のような吐息が自然に出た。


「刀一筋だと思ってた土方さんと沖田さんがモテ勝負なんて意外だったんです
しかも理由が…」

「じょ…う、冗談に決まってんだろ!?本気にすんなよ」

「そうでさァ軽いジョークですぜ」

「そうなんですか
誤解してすみませんでした」


「副長ォお通ちゃんがいました!あそこに」


街中の大ビジョンに映し出されているのは天狗党とかいう攘夷浪士集団と
人質になったお通ちゃんと沢山の女性たち。





マスコミや野次馬で賑わう現場に到着。

さっそく犯人が何か言ってきたけど四階建てのお寺の塔のてっぺんからでは聞こえにくいので、筆談で会話することになった。

筆談で字が小さくて読めないとか書きつつ時間を稼ぐ。

人質がいるのでは迂闊に手はだせない。

そのせいか調子にのった浪士は沖田さん曰く
土方さんに三回回ってワンと言えと要求してきた。

素直に従うも
実際はカレーを作れと書いてあったという…。


「全っ然ちがうじゃねーか!」


土方さんと沖田さんは追い駆けっこしだした。


隊士さんたちはカレー作り。


また要求がきた、
土方さん曰く、沖田さんにロボットダンスをしろという。


「しかたねェな
ロケットパーンチ!」

「ぶふっ」


ロケットパンチは土方さんに命中した。

土方さんをおちょくる選手権とかあったら優勝は沖田さんで決まりだ。


今度は私にコスプレをしろと要求がきた、

衣裳がないのにどうしろと?

仕方ないので衣裳を探しているとお寺の方が巫女さんの衣裳を貸してくれるという。

何故お寺に巫女さんの衣裳が?という疑問を振り払い付いていった。


いざ着替えようと上着を脱いだところで爆発音が響く。

 
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